真空管アンプ 製作編
(6JV8シングル)

 

最近製作したアンプ、4兄弟です。左から6CS7直結、5687シングル、6AW8Aシングル
SP切り替えスイッチをはさんで6JV8シングルです。特に左側の2台はTVのビデオ管を
使用して同時に製作を進めた双子アンプです。タマは違うのでまあ2卵生双生児
というところで音も違います。 ここではこの超miniサイズ6JV8シングルアンプ
の製作状況を紹介します。      なお、本機の製作に当ってはフースリー氏の
     昔の技術 ( THE 真空管 )::::少し高度な趣味の世界
より、貴重な3極管結合等のデータを使用させていただきました。データに興味の
ある方や使用ご希望の方は、データ更新等の場合もあるので直接上記URLより
HPのほうへアクセスしてください。                              
 


映像出力用3極5極管6JV8
プレート開口が大きくグリッド
の様子がよくわかります。  



5極管部を3極管接続で使用します。タマ本来の用途から見ても
リニアリティがよく、感度、高域特性もなかなかのものです。    
同じテレビ球でもいままで使ってきた垂直出力用の
球とは一線を
画すようです。                                



左のカーブから特性のいいところで使用するよう
各定数を決めていきます。初段も出力段もHDは
裸特性で3%台です。Po=0.85Wです。       
 



各部のGain、電圧等が計画通りになるように
回路定数、使用部品を決めていきます。   



使用シャーシーはタカチのFU44-100。超miniなので配線する
順番も考えて配置を決めていきます。調整を要する抵抗等は
一番上になるように気をつけます。                 
これが主役!春日無線変圧器のOUT41-357

この小さなトランスから信じられないようないい音が出てくるのです。
今回は性能にふさわしい外装に
しました。(下図、変身参照)  
 



シャーシー穴あけ加工後に固定部品を取り付けていきます。
フロントパネルが2個あるのは同時製作中の6AW8Aのです。




ヒーター、高圧、信号等の配線を先に
敷設。耐熱電線を使用します。        
フロントパネルは手前の球周りの    
配線の後で取り付けます。パネルは
メンテのため簡単に取外しできる     
ように配慮してます。                                       


配線完了です。電圧調整用の抵抗や移送補正用の
コンデンサー等は仮付けで調整して、OKになってから
正規に取付けます。 狭いので温度上昇を考慮して電解
コンデンサーは105℃品を使用。               
 



完成外観 球の間隔が狭いので寿命が心配でしたが
ヒーターが省エネタイプなので管壁温度は問題ない
ようです。                            
                


何せ手のひらサイズのminiなので各ケーブルの接続部は
めいっぱいで壮観です。                      


今回は放熱用の穴も行儀よく
ならんでいます。
アウトプットトランス OUT41-357 の変身


タカチのMB-1ケースに
押込んだところ。    


ポリパテをぬりたくったところ。
ビス穴等も埋めてしまう。  


パテを磨いてプライマーを塗布してから
仕上げはつや消しの黒を吹き付けた。


底板はダブリングしてあり
四隅に取付け用のねじ穴
を開けてある。       


完成!!
 
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