真空管アンプ

 5687パラシングル

 
  手作りアンプの実験室の小川さんの発表されている5687のパラシングルをつくりました。今回のシャーシは一回り小さいタカチのFU44-160を使用しました。12AU7、X7と同じ大きさのバルブで許容プレート損失は7.5Wと大きくヒーターも0.9Aとおおぐらいのために放熱口をあけました。穴あけ加工が素人丸出しですが、まあ外観としては全体の雰囲気はうまくまとまっていると思っています。

出力は2W+2Wです。
Misiaや矢野顕子など、女性ボーカルをきくのには十分です。

 
回路図

 
 
試聴した結果はおどろくほど透明感のあるいい音で気にいってしまいました。
ヒーターはおおぐらいですがこの小さな球から6EM7とおなじ2Wが取り出せて
電流も少なくドライブが楽で小型の3極管シングル用の球としては最高と思います。
市場では5687WA,5687WB等たくさん流通しており価格も安く、6EM7等のHi-Gmの
垂直出力管よりも特性のばらつきが少なく安心して使用できました。

 

 
出力トランスは春日無線の54B57。オーケストラ等は苦手とするが、ボーカルや楽器一つ一つのはっとするようなリアルさは
すばらしい。この価格でこれだけのいい音のするトランスは
なかなかない。 安全性と見てくれのために黒色塗装の
アルミケースに納めてあります。
後面の配置も定番となりました。ビス類は黒塗装のトラスねじを使用してスマートにおさめています。


10kHzの矩形波。NFBは9dBほどのP-K帰還です。まあ、こんなものでしょう。
小さなシャーシのわりに部品数が多く、CADできちんと部品配置をきめてから製作しました。それにしても詰め込んだものですね。  
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